もうすぐ土用の丑の日ですね。夏の土用でもあります。この日に昔からお寺などで暑気払いの行事としてほうろく灸が行われています。
ほうろく灸は素焼きのもぐさを載せたほうろくと呼ばれる皿を頭に載せて行う灸です。ちょうど頭のてっぺんに載せるので、ツボの位置的には百会を刺激する感じになります。
百会は名前の通り多くの経絡が会う通るツボです。多くの効果が期待できるツボですが、頭にあるという事で頭部の不快な症状（頭痛、頭が重い、頭の芯がぼーっとする等）不眠、ストレス等に効果があります。また痔の治療で使う灸でもあります。頭の中心にあり身体の中心を刺激するという事で、夏の暑さや湿気で生じた不調を整えるのにも効果があるのでしょうね。
ツボの取り方をしては、折りたたんだ両耳の先の線に親指を置き、両中指がくっつくあたりのくぼみになります。セルフ灸をしにくい場所ですので、頭の不快感など気になる場合は軽く指圧をすると良いでしょう。
